確定申告の会計ソフトの選び方(個人事業主・フリーランス)
個人事業主・フリーランス向けの確定申告ソフトを、年額プラン・無料お試し・確定申告書の作成範囲の3点から比較します。
✓ この記事でわかること
- ✓ 青色申告・白色申告と会計ソフトの関係を知る
- ✓ 年額プラン・無料お試し・確定申告書の作成範囲で比較する
- ✓ e-Tax・インボイス・電子帳簿保存法への対応状況を確認する
まずは結論:おすすめ3サービス
freee会計
質問に答える形式で確定申告書を作成できるクラウド会計ソフト。インボイス・電子帳簿保存法に全プラン対応。
年額(スタータープラン) 11,760円・税抜(2026年9月時点)マネーフォワード クラウド確定申告
クレジットカード登録不要で1か月お試しできる確定申告ソフト。青色・白色どちらにも対応。
年額(パーソナルミニプラン) 10,800円・税抜(2026年9月時点)弥生シリーズ
白色申告ならずっと無料。老舗の弥生が提供する確定申告オンラインシリーズ。
白色申告オンライン フリープラン ずっと無料(2026年9月時点)用途別の早見表
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 初めてでも迷わず使いたい | freee会計 | 質問に答える形式で確定申告書を作成でき、インボイス制度・電子帳簿保存法に全プラン対応(2026年9月時点) |
| 確定申告用にまず試してみたい | マネーフォワード クラウド確定申告 | クレジットカード登録不要で1か月お試しでき、自動で有料プランに移行しない(2026年9月時点) |
| 白色申告ならコストをかけたくない | 弥生シリーズ | やよいの白色申告 オンラインはフリープランがずっと無料(2026年9月時点) |
| 法人化や複数サービス連携も見据えたい | マネーフォワード クラウド(個人事業主向け) | 確定申告に加えて請求書・経費など複数のクラウドサービスを同じアカウントで使える(2026年9月時点) |
4サービスの比較表
| サービス | 総合評価 | 年額プランの目安 | 無料お試し | 確定申告書の作成範囲 | サポート | 向いている人 | 公式 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1freee会計 | 4.8 | スタータープラン年払い11,760円〜プレミアムプラン39,800円(いずれも税抜、2026年9月時点) | お試し期間を用意(日数は価格ページに明記なし、2026年9月時点) | 所得税の確定申告書・青色申告決算書の作成に全プラン対応、電子申告も可能(2026年9月時点) | ヘルプセンターの記事を用意(2026年9月時点) | 初めてで迷わず使いたい人 | 公式サイトを見る › |
| 2マネーフォワード クラウド確定申告 | 4.6 | パーソナルミニプラン年払い10,800円〜パーソナルプラン15,360円(いずれも税抜、2026年9月時点) | クレジットカード登録不要で1か月お試し可能、自動で有料プランへ移行しない(2026年9月時点) | 確定申告書の作成(青色・白色対応)に全プラン対応、電子申告にはマイナンバーカード対応スマホが必要(2026年9月時点) | 電話サポートは上位のパーソナルプラスプランのみ(2026年9月時点) | まず無料でお試ししてから決めたい人 | 公式サイトを見る › |
| 3弥生シリーズ | 4.3 | 白色申告オンラインはベーシックプラン通常11,500円+税/年〜、青色申告オンラインはセルフプラン次年度以降11,800円+税/年〜(2026年9月時点) | 白色申告オンラインはフリープランがずっと無料、青色申告オンラインはセルフ/ベーシックプランが初年度無料キャンペーン(2026年9月時点) | 青色申告オンライン・白色申告オンラインそれぞれで確定申告書を作成、全プランでe-Tax対応(2026年9月時点) | 無料のフリープランはWeb・FAQによるサポート(2026年9月時点) | 白色申告ならコストをかけずに始めたい人 | 公式サイトを見る › |
| 4マネーフォワード クラウド(個人事業主向け) | 4.0 | パーソナルミニプラン年払い10,800円〜パーソナルプラスプラン35,760円(いずれも税抜、2026年9月時点) | クレジットカード登録不要で1か月お試し可能(2026年9月時点) | 確定申告書の作成(青色・白色対応)に加え、請求書・経費など周辺業務のクラウドサービスも同じアカウントで利用可能(2026年9月時点) | 電話サポートはパーソナルプラスプランのみ(2026年9月時点) | 法人化や複数サービス連携も見据えたい人 | 公式サイトを見る › |
◎:おすすめ ○:十分 △:条件次第 料金・特典は公式サイトの最新情報をご確認ください。
おすすめランキング(詳細)
freee会計
質問に答える形式で確定申告書を作成できるクラウド会計ソフト。インボイス・電子帳簿保存法に全プラン対応。
- ✓ スタータープランは年払い11,760円(税抜、月あたり980円相当)から利用できる(2026年9月時点)
- ✓ インボイス制度への登録申請から適格請求書の発行、消費税申告まで対応(2026年9月時点)
- ✓ 電子帳簿保存法に全プランで対応(2026年9月時点)
freee会計は、簡単な質問に答えていく形式で所得税の確定申告書・青色申告決算書を作成できるクラウド会計ソフトです。料金はスタータープランが年払い11,760円(税抜、月あたり980円相当)、スタンダードプランが年払い23,760円(税抜、月あたり1,980円相当)、プレミアムプランとより手厚い入力おまかせプランは年払いのみでそれぞれ39,800円・49,800円(税抜)です(2026年9月時点)。無料のお試し期間が用意されていますが、日数は価格ページに具体的な記載がありませんでした(2026年9月時点)。すべてのプランで電子申告(e-Tax)に対応するほか、インボイス制度への登録申請から適格請求書の発行、消費税申告までfreee会計だけで完結でき、電子帳簿保存法にも全プランで対応しています(2026年9月時点)。
- 質問形式で初めてでも迷いにくい
- インボイス制度・電子帳簿保存法に全プラン対応
- 電子申告(e-Tax)に対応
- プレミアムプラン以上は年払いのみ
- 無料お試しの具体的な日数が価格ページに明記されていない
- 年額(スタータープラン)
- 11,760円・税抜(2026年9月時点)
- インボイス制度対応
- 登録申請〜適格請求書発行〜消費税申告まで対応(2026年9月時点)
- 電子帳簿保存法対応
- 全プラン対応(2026年9月時点)
キャンペーンインボイス制度・電子帳簿保存法に全プラン対応(2026年9月時点)
✦ 質問形式で作成、インボイス・電子帳簿保存法に全プラン対応
マネーフォワード クラウド確定申告
クレジットカード登録不要で1か月お試しできる確定申告ソフト。青色・白色どちらにも対応。
- ✓ パーソナルミニプランは年払い10,800円(税抜)から利用できる(2026年9月時点)
- ✓ クレジットカード登録不要で1か月お試しでき、自動で有料プランに移行しない(2026年9月時点)
- ✓ 確定申告書の作成は青色・白色どちらにも対応(2026年9月時点)
マネーフォワード クラウド確定申告は、パーソナルミニプランが年払い10,800円(税抜、月あたり900円相当)、パーソナルプランが年払い15,360円(税抜、月あたり1,280円相当)で利用できます(2026年9月時点)。クレジットカードの登録なしで1か月お試しでき、お試し期間終了後に自動で有料プランへ移行することもありません(2026年9月時点)。確定申告書の作成は青色申告・白色申告のどちらにも対応しており、電子申告(e-Tax)も可能ですが、アプリでの電子申告にはマイナンバーカードとカード読み込みに対応したスマートフォンが必要です(2026年9月時点)。消費税申告(インボイス制度対応)はパーソナルミニプランには含まれず、パーソナルプラン以上で利用できます(2026年9月時点)。電話サポートは上位のパーソナルプラスプランのみに用意されています(2026年9月時点)。
✦ 1か月お試し可能、青色・白色どちらにも対応
弥生シリーズ
白色申告ならずっと無料。老舗の弥生が提供する確定申告オンラインシリーズ。
- ✓ やよいの白色申告 オンラインはフリープランがずっと無料(2026年9月時点)
- ✓ やよいの青色申告 オンラインはセルフ・ベーシックプランに初年度無料キャンペーンがある(2026年9月時点)
- ✓ 全プランでe-Tax・インボイス制度・電子帳簿保存法に対応(2026年9月時点)
弥生シリーズの「やよいの白色申告 オンライン」は、フリープランであればずっと無料で利用できます(2026年9月時点)。ベーシックプランは初年度無料で、通常は年額11,500円(+税)です(2026年9月時点)。青色申告をする場合は「やよいの青色申告 オンライン」を使い、セルフプランは初年度無料で次年度以降は年額11,800円(+税)、より手厚いベーシックプランは初年度無料で次年度以降年額22,800円(+税)です(2026年9月時点)。いずれのシリーズも全プランでe-Tax、自動仕訳、金融機関連携、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応が用意されています(2026年9月時点)。無料のフリープランはWebやFAQによるサポートが中心です(2026年9月時点)。1918年創業の松井証券とは別に、弥生自体もパッケージ会計ソフトからの実績が長く、初めて確定申告をする個人事業主にも選ばれています。
✦ 白色申告ならフリープランでずっと無料
マネーフォワード クラウド(個人事業主向け)
確定申告だけでなく請求書・経費など複数のクラウドサービスをまとめて使える個人事業主向けプラン。
- ✓ パーソナルミニプランは年払い10,800円(税抜)から、確定申告に加えて請求書作成なども利用できる(2026年9月時点)
- ✓ 確定申告書の作成(青色・白色対応)に加え、周辺業務のクラウドサービスを同じアカウントで使える(2026年9月時点)
- ✓ 電話サポートはパーソナルプラスプランのみ(2026年9月時点)
マネーフォワード クラウド(個人事業主向け)は、確定申告専用の製品と同じパーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラスの料金プラン(年払いでそれぞれ10,800円・15,360円・35,760円、税抜、2026年9月時点)を使いながら、請求書作成・経費精算・契約管理といった周辺業務のクラウドサービスを同じアカウントでまとめて利用できる点が特徴です(2026年9月時点)。確定申告書の作成は青色・白色どちらにも対応し、クレジットカード登録不要で1か月お試しできます(2026年9月時点)。証憑(領収書や請求書などの書類)をクラウド上に保存する機能もあり、電子帳簿保存法が求める電子取引データの保存に対応しています(2026年9月時点)。確定申告だけでなく、事業の成長にあわせて複数のクラウドサービスを連携させたい人や、将来的に法人化して同じマネーフォワードのサービス群を使い続けたい人に向いています。
✦ 確定申告+複数クラウドサービス連携
会計ソフトを選ぶ前に知っておきたいこと
個人事業主・フリーランスの確定申告には、大きく分けて「青色申告」と「白色申告」があります。国税庁によると、青色申告特別控除は要件に応じて65万円・55万円・10万円の3段階があり、55万円の要件(正規の簿記の原則による記帳、貸借対照表・損益計算書の添付、期限内申告)を満たしたうえで、優良な電子帳簿の要件を満たすか、e-Taxで期限内に申告すると65万円の控除を受けられます。それ以外の青色申告者は10万円の控除です。一方、白色申告には特別控除はありませんが、2014年の法改正以降、所得の多寡にかかわらずすべての白色申告者に記帳と帳簿等の保存が義務付けられています。控除額の差だけでなく、記帳の手間そのものは白色申告でも避けられない点を踏まえて、会計ソフトの利用を検討するとよいでしょう。
e-Taxは、国税庁が提供する国税電子申告・納税システムで、メンテナンス時間を除き24時間利用できます。65万円の青色申告特別控除を受けるための2つの方法(優良な電子帳簿の保存、またはe-Taxでの期限内申告)のうち、電子帳簿の要件を満たすのが難しい場合でも、e-Taxで確定申告書を提出すれば65万円控除の対象になります。今回比較する4つの会計ソフトはいずれも電子申告に対応しているため、e-Tax提出を前提に65万円控除を目指す個人事業主にとって、対応状況は重要な比較ポイントです。
インボイス制度(適格請求書等保存方式)は2023年10月1日に始まった制度で、適格請求書発行事業者としての登録は免税事業者にとって任意です。免税事業者からインボイス発行事業者になった場合の負担軽減措置「2割特例」は、国税庁によると令和5年(2023年)10月1日から令和8年(2026年)9月30日までの各課税期間が対象とされています。2026年9月時点ではまだ利用できますが、対象期間の終了が近づいているため、取引先が課税事業者かどうかとあわせて登録の要否を確認しておくとよいでしょう。売上や経費の税込・税抜を整理する際は、消費税計算ツールで金額を確認しておくと申告書の作成もスムーズになります。
電子帳簿保存法については、2024年1月1日から、メールやクラウドサービスなどでやり取りした電子取引のデータを電子のまま保存することが義務化されています。紙に印刷して保存するだけでは要件を満たせないため、会計ソフトを選ぶ際は、請求書や領収書などの電子取引データをそのまま保存できる機能があるかどうかも確認しておくと安心です。
比較の軸
この記事では「年額プランの目安」「無料お試し」「確定申告書の作成範囲」「サポート」「向いている人」の5つの軸で比較します。年額プランは、公式サイトに記載された現在の価格を、税込・税抜を明記したうえで掲載しています。無料お試しは、クレジットカードの登録が必要かどうか、お試し後に自動で有料プランへ移行するかどうかも比較材料になります。確定申告書の作成範囲は、青色申告・白色申告のどちらに対応しているか、電子申告(e-Tax)に必要な条件(マイナンバーカード対応スマートフォンなど)も含めて確認します。サポートは、電話サポートの有無やヘルプセンターの充実度など、初めて確定申告をする人がつまずいたときに頼れる窓口があるかどうかを見る軸です。
導入から確定申告までの手順
1. 比較した会計ソフトの無料お試しやフリープランを実際に使い、画面の分かりやすさを確認します。2. 銀行口座やクレジットカードを連携し、日々の取引を自動で仕訳できるようにします。3. 業務委託契約書や領収書を発行・受領した場合、印紙税がかかる区分かどうかを印紙税額の早見計算ツールで確認しておきます。4. 年間の売上・経費を集計し、消費税計算ツールで税込・税抜の金額を整理します。インボイス発行事業者として消費税の申告が必要な場合は、対応プランかどうかもあわせて確認します。5. 確定申告書を作成し、e-Taxまたは書面で提出します。原稿料や講演料など源泉徴収された収入がある場合は、源泉徴収税額・手取り逆算計算ツールで源泉徴収額と手取りの目安を確認しておくと、申告時の計算がスムーズです。6. 申告後は、手取り計算ツールで納税後に手元に残る金額を試算し、翌年の資金計画や設備投資の予算を立てます。単価を時給換算して比較したい場合は、時給換算ツールもあわせて活用できます。
よくある質問
QQ. 白色申告でも会計ソフトは必要ですか?
A. 白色申告には青色申告のような特別控除はありませんが、2014年の法改正以降、所得の多寡にかかわらず記帳と帳簿等の保存が義務付けられています。手作業での記帳よりも、会計ソフトで日々の取引を自動的に記録しておくほうが、保存義務への対応や申告時の集計がしやすくなります。
QQ. インボイス制度には登録した方がいいですか?
A. 適格請求書発行事業者としての登録は、免税事業者にとって任意です。取引先が課税事業者で仕入税額控除を必要とする場合は登録を検討する価値がありますが、登録すると消費税の申告義務が生じます。免税事業者からインボイス登録した場合の負担軽減措置「2割特例」は令和8年(2026年)9月30日までの課税期間が対象とされているため、期限も踏まえて取引先と相談しながら判断してください。
QQ. 会計ソフトはいつ導入するのがよいですか?
A. 確定申告の直前に導入すると、1年分の取引をまとめて入力する負担が大きくなります。青色申告特別控除65万円の要件である複式簿記での記帳や電子帳簿の保存にも早めに慣れておく必要があるため、年の途中、できれば事業を始めた時点や年始のタイミングで導入し、日々の取引を都度記録しておくことをおすすめします。
関連書籍・用品(Amazon)
Amazonのアソシエイトとして、サクッとツールは適格販売により収入を得ています。
まとめ:年額プラン・無料お試し・確定申告書の作成範囲で選ぶ
確定申告ソフトは、年額プランの金額だけでなく、無料お試しの条件や確定申告書の作成範囲、e-Tax・インボイス制度・電子帳簿保存法への対応状況まで確認すると比較しやすくなります。初めてで迷わず使いたい人はfreee会計、まず無料で試してから決めたい人はマネーフォワード クラウド確定申告、白色申告でコストをかけたくない人は弥生シリーズ、確定申告以外の業務もまとめて効率化したい人はマネーフォワード クラウド(個人事業主向け)が候補になります。